3DEEPのお買い求め、ありがとうございます!

 

どうも、YOYOMAKERの東方です。

この「3DEEP解説ページ」では、3Dプリントヨーヨー「3DEEP(スリーディープ)」のスペック解説、商品説明、ローンチ経緯を公開しておりますので、ぜひご一読いただき3Dプリントにチャレンジ、そして、ご自身で3Dプリンタのプロダクトをローンチしていく参考にしてください。

 

この製品のコンセプト

なぜ3DEEPを作ったのか?

これね、もうね、僕が、ワンドロップ社のヨーヨーを好きすぎたためで(笑)。

ワンドロップにはディープステートというヨーヨーがあります。このヨーヨーの考え方と、そのもののフィーリングが好きすぎたために、リスペクトを込めて作ろう、と思ったわけです。

ディープステート自体は、当時、日本ではかなり品薄でした。入手困難な中、国内ショップ、海外ショップ、ワンドロップ直販と、頑張ってカラーバリエーションを集めました。今でこそ、さまざまなカラーバリエーションが用意され、何回も再販もされていますが、当時のワンドロップとしてはあまりたくさん作るつもりがなかった様子でした。

そこで、ワンドロップに直筆の手紙を送ってコンタクトを取り、ワンドロップ独特の軸構造「サイドエフェクト」を使用する許可と、オマージュ品のOKをもらって製造と販売にこぎつけました。

3DEEPのスペック

上げ下げするだけもよし、高度なトリックを一発やって引き戻しで遊ぶもよし、のシンプルなヨーヨーです。

アメリカのメーカー、ワンドロップが作っているヨーヨー「Deep State(ディープステート)」のオマージュ品で、直径・幅ともに寄せています。

ディープステートはエキスパート向けメタルヨーヨーの常識である「高性能・高回転・ローエッジ・バイメタル・よくまわる」ことから外れ、引き戻しで遊ぶことを前提としたメタルヨーヨーで、設計をほぼ踏襲しています。

 

直径:56.8mm

幅:30.0mm

有効幅:25.0mm

重量:40g~45g(色、素材によって変動します)

レスポンスシステム:YYFスリムサイズパッド

ベアリング:Cサイズ ノーマル(硬めのオイルによるメンテナンスを推奨します。)

3DEEPの特徴とメンテナンス

バリについて

熱溶解積層方式の3Dプリント造形過程の都合上、サポート材生成時に大小のバリや、樹脂冷却の時に歪みが生じます。販売時には極力、バリが少ないもの、歪みが少ないものを選別しています。ちなみに、まともなものを30セット作るまでに、かなり失敗しています。きれいに作れる割合と、ダメなものができる割合は3:1くらいでしょうか。

製造業には「歩留り(ぶどまり)」という概念があります。これは「製造上、どうしても出てしまう一定の不良品率」という意味で使われることのある言葉です。切削、金型、真空注型など、加工の時点で出ることもあれば、組み立て工程や出荷工程の中で出てしまうこともあります。

製品Aを毎月100個作ったときに、必ず3個、販売できない不良品が出る時、3%の歩留まりがある、というような感じで使います。

3DEEPは、2018年5月末から6月上旬にかけて集中して3Dプリントしました。歩留率でいえば、20%くらいでしょう。東方は当時すでに「キャンディーダイス」を作っておりましたが当時はまだ限定カラーで10個程度作る、という感じでして、それほどたくさん作っていたわけではなかったんです。

3DEEPは、3Dプリンター活用においても、普通の製造業と同じように捉えるべき現象が生じるという気付きをもたらしてくれたヨーヨーでもあります。

3Dデータの段階で、極力サポート材が立たず、バリが生じないように意識した設計をしています。「プリントの失敗」という言葉の中には幅があるので、どういう状態が失敗なのか、という定義は非常に難しいです。今後、このデータを使って3Dプリントする人の出現を期待し、下記に定義しておきます。

 

失敗とみなすポイント1:プリント中、終了後、冷却に際し発生した熱収縮でボディが歪んでいる

失敗とみなすポイント2:真上から目視して真円になっていない、回転させてブレが大きい

失敗とみなすポイント3:バリが大きい、サポート材がきれいに取れず残っている

失敗とみなすポイント4:ベアリングが滑らかに回らない、ストリングが溝に落ちる

 

外周部のバリが気になる場合、ネイル用のコート材を塗布することで「バリ感」を少々抑えることができます。

 

光造形機でのプリントについて

光造形機で作ると、ヨーヨー本体がかなり重たくなってしまい、遊びにくいです。なので、光造形機用の設計(リム部を薄くするなど)をやってみてますので、こちら今しばらくお待ちください。

 

サイドエフェクトについて

サイドエフェクトを取り付ける軸回り部分については、緩くなることと、ブレの原因になることが想定され、企画当初(2018年2月ごろ)かなりキツめに作っておりました。しかしながら、通販のオマケ品としてこのテストプリントしたものを配布したところ「サイドエフェクトが入らない、無理に押し込むのか、自分で削らないといけないのか」というお問い合わせがありました。そこで、少し余裕を持った設計にしたところ(2018年5月)、今度は「ゆるくて不安、固定ができない」という声を頂いきました。

やはりこのあたりは設計時点での課題であり、3Dプリンター本体の設定での課題でもあります。現行品(2018年6月~)は「少々ゆるい状態」になっております。さらに、3Dデータ配布バージョン(2020年4月~)では、2色以上での造形を鑑み、再度、サイドエフェクトの固定部分を改善しています。

ゆるいなと感じる方や、サイドエフェクトを付けたり外したりしているうちにゆるくなってきたら、前述のネイル用コート剤か、木工用ボンドをボディ側に塗布することで多少改善します。完全に乾燥してからサイドエフェクトを装着してください。

様々なサイドエフェクトを試していただきたいと思いますが、私個人のオススメはフラットキャップです。ほどよく回転力がおさえられます。ブラスは重いかな…。サイドエフェクトをお持ちでない場合は、国内外のヨーヨーショップで購入することが可能ですが、在庫は少ないようです。

 

■サイドエフェクトの在庫確認が取れている店舗

・ヨーヨーストアリワインド渋谷店さんの店頭在庫(ごくごく少量です)

・ヨーヨーショップスピンギアさん(ネットショップか西八王子にあるかも)

・趣味で始めたヨーヨー屋さん ネットショップ ※激レアのディスクがあるよ!

ギャラリー

ローンチ時のビデオ集

 

海外のマーケティング書籍「ザ・ローンチ/ジェフ・ウォーカー」に影響されて始めたビデオキャンペーンで作ったビデオ。マーケティングをちょっと勉強したことがある人は、「プロダクトローンチ」っていう言葉をご存知じゃないかと思うんですが、ジェフ・ウォーカーが源流です。

カラーバリエーション

(準備中)

3Dデータダウンロード

下記からダウンロードして、ぜひ3Dプリントにチャレンジしてください。一応、Macでも文字化けしてないようにはしてます。

 

https://xfs.jp/RabYqH

 

ダウンロード時のパスワードは不要です。解凍時に下記を入力してください。データ、プリント品の商用利用、2次販売はご遠慮ください。

 

PW:weareyoyomakers

 

3Dプリントの具体的な方法は、3Dプリント実践オンラインサロン「YOYOMAKERs」でも解説&フォロー。ではでは、素敵な3Dプリントヨーヨーライフをお過ごしくださいね!